Semicon 011 of Kairoya

半導体

MOS FET

MOS FET 構造

図がMOS FET (Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の構造です。
先ほどまでのMOS Diodeの金属電極の両側にN型半導体を作り、その上部に電極を取り付けた構造です。絶縁物は通常SiO2を用いています。
MOSFETStructure2.jpg
両側の電極はそれぞれ、ソース(Source)、ドレイン(Drain)と名付けられています。
ソースはキャリアの元で、ドレインは抜き取るという意味です。この構造はN-Channel MOS FETのものです。この構造のFETでは電流のキャリアは電子になります。
キャリアがホールのものをP-channel MOS FETと言います。どちらも簡単にNーMOS、PーMOSなどと言ったりします。

MOSOpr1.jpg

ドレイン電圧が小さいとき

では、N-Channel MOS FETで動作を考えてみます。バイアスのかけ方は、ソースに対してドレインにわずかに+の電圧をかけます。基板とソースはGNDにしておきます。
また、ゲートには反転層ができる電圧以上をかけておきます。
反転層ができる電圧をVTHと言います。
このとき、ゲートの直下には反転層(チャネル)ができています。ドレインに+の電圧をかけるとチャネル内のキャリア(電子)はドレインの+電圧に引かれて移動し、電流が流れます。この時は特性はほぼ直線(抵抗)になります。

buttonPrev1.jpg

ButtonNext1.jpg

半導体

半導体に関して

電気伝導と半導体物性、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタの特性に関する記事です。ここでは、設計に必要なパラメータと半導体物性による各素子の特性の関連に関しても言及しています。

電気伝導LinkIcon
バンド理論LinkIcon
P型半導体N型半導体LinkIcon
PN接合LinkIcon
バイポーラトランジスタLinkIcon
MOSトランジスタLinkIcon

電子回路

電子回路の基礎

電子回路の基礎と応用に関しての記事です。基礎的な回路理論とバイポーラトランジスタ、MOSトランジスタを用いた回路理論の関連に関して書いています。

電子回路LinkIcon

Simulation

Simulation

LTSpiceを用いて、シミュレーションを行っています。シミュレーションと回路の関係に関して書いています。

SimulationLinkIcon

Appnedix

補足となる物、参考文献を載せています。

AppendixLinkIcon
参考文献LinkIcon