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半導体

バイポーラトランジスタ

ベース幅変調効果

コレクタとベース間には、逆方向の電圧を加えています。このため、コレクタとベース間の接合部分には空乏層が存在しています。この空乏層はベースへも入り込んでいます。エミッタ接地回路でコレクタエミッタ間の電圧を大きくすると、コレクタ・ベース間の逆方向電圧も大きくなります。この電圧が大きくなると、空乏層のベース側への広がりが大きくなります。このことは、実行ベース幅Wbが短くなることを意味していますので、βが大きくなり、コレクタ電流が増えます。これと関係の深い設計パラメータがアーリー電圧VAです。
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Early Voltage (アーリー電圧)

非飽和領域でのコレクタ電圧とコレクタ電流の関係は、図のようになっています。非飽和領域の接線を延長すると、電圧軸上の一点に収束します。(ただし、測定のさいに高電流が流れたたままになると、その発熱で一点に収束しなくなります。)
この電圧をアーリー電圧VAと言います。このアーリー電圧が分かると、簡単に小信号でのコレクタ抵抗を求めることができます。コレクタ抵抗は以下の式で求まります。
ただし、大電流、大信号での動作などでは、この他の要素も効いてくるため、Vce-Ic特性は素直な直線から外れてきます。

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半導体

半導体に関して

電気伝導と半導体物性、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタの特性に関する記事です。ここでは、設計に必要なパラメータと半導体物性による各素子の特性の関連に関しても言及しています。

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電子回路

電子回路の基礎

電子回路の基礎と応用に関しての記事です。基礎的な回路理論とバイポーラトランジスタ、MOSトランジスタを用いた回路理論の関連に関して書いています。

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Simulation

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LTSpiceを用いて、シミュレーションを行っています。シミュレーションと回路の関係に関して書いています。

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補足となる物、参考文献を載せています。

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