Simulation
DCオペレーティングポイント
設計した回路が正常な動作点(設計した通りの動作点)になっているかを確かめるために動作点の解析の結果は必ず見ます。なっていない場合は、なっていない理由をきちんと解析して回路の間違いなどをきちんと見つけて、次の解析にすすみます。
AC解析(電圧利得)
実際に回路をシミュレーションしてみます。図の回路はこのホームページのここの図です。トランジスタはLTSpiceに含まれているBC547Bという小信号用と思われるトランジスタのモデルを利用しました。コレクタの電圧は3Vです。まず、ベース電圧を決めます。コレクタ電流が1mA程度になるようにベース電圧を探します。1mA程度になったら、gmを求めてみましょう。
ベース電圧源にAC=1をセットして、AC解析を行います。周波数は1Hzから10MHzでやってみます。シミュレーションはすぐに終わると思います。終わったらコレクタに接続された電圧源のAC電流をグラフに書きます。このAC電流がgmになります。理由はgm=ΔIc/ΔVbe です。
ここで、コレクタに抵抗をいれて、電圧増幅器をつくります。出力はAです。このときに、動作点の解析を行って、コレクタとエミッタの間の電圧が1V以下にならないように注意してください。
利得を求めてみます。簡易に手で計算する方法は電子回路のここを見ると分かりますので、比べてみてください。
同様に、ここに書いて有る内容を確かめてみてください。
また、なにもしないと結果のグラフはdB(デシベル)で表示されます。デシベルに関しては、付録のデシベルのページを読んでみてください。