Simulation
β、hfe、入力抵抗
βとかhfeをシミュレーションするには、図のようにして、入力信号源を電流源とすると簡単に求めることができます。
1MHのインダクタンスは、DCバイアスとACを分離するためのものです。このインダクタンスがないベースから見た信号源の抵抗が0になって、電流源で信号をいれても信号ははいりません。
なお、シミュレーションの場合、インダクタンスは理想的なインダクタンスですので、測定しようとする周波数で十分にインピーダンスが高ければよいので、ここでは、1MHにしました。これで、AC解析で10Hzー1MHzでのシミュレーションを行い、コレクタ電流をプローブすれば、それがβ、hfeになります。
入力抵抗
同じ回路で、ベースの電圧をプローブすると、入力抵抗を求めることができます。
入力抵抗は、ベースのAC電圧/ベース電流 ですが、ベース電流は、電流源で1A(伝達関数を求めるための1Aなので、実際の電流ではない)となっているため、電圧がそのまま抵抗値になります。
これは、トランジスタのスペックに良く載っているhieになるはずです。
実際にはスペックシートと同じ値にはたぶんなりません。
あまり気にして設計はしないので問題にはならないと思います。
なお、入力抵抗に関しては、ここを読んでみると分かると思います。